【工場見学】抗菌おりがみができるまで

恒和プロダクトさんへ行ってきました

2021年から「抗菌おりがみ カミキィ監修シリーズ」として
カミキィが使いたい、こんなのが欲しい!
という柄の折り紙を恒和プロダクトさんという東大阪にある印刷会社さんに作っていただいています。

この他にひなまつりセットやハロウィンセットなどもあります



この度その恒和プロダクトさんを訪ね、抗菌おりがみの製造工程を見学させていただきました。

普段使っているおりがみがどんな風に作られているのか興味津々。
商品として手に取るだけでは想像がつかない工程が色々ありましたよ。

ではおりがみが印刷される流れを見てみましょう。

おりがみができるまで

まず、テストプリントをチェックして色の調子を整えます。
修正が必要な場合はインクの色の比率を変えるなどして調整。

原紙の大きな紙に15㎝サイズのおりがみが24柄配置されています。
(抗菌おりがみの柄の種類がたいてい12柄か24柄なのはこのため)

本プリント。
ガシャガシャという大きな音と共に次々と刷り上がってきます。
とにかく早い!

正面から見るとそれほど大きく感じなかった印刷機ですが、横から見ると、

かなり奥行きのある大きな機械でした。(設備投資費もかなりのものですね。。)
これほどの機械を備えている会社は珍しいのだそう。

各セクションはCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に分かれていて、
一色ずつ色を重ねていきます。
画像は機械を横から覗いたところ。
黄色のインクをプリントする箇所です。

そして最後に「抗菌ニス」が塗布されて「抗菌おりがみ」になります。

断裁機で紙の束を切り分けていきます。
(機械上に「指つめ注意!!」の注意書きが!)

余談ですが、おりがみって必ずしもたてよこの長さが同じ、というわけではないのですよ。
国内産、国外産に関わらずたまーにたてよこの長さに明らかな違いがあって
折っているとどうしてもずれてしまうことがあります。
1㎜近くずれているときれいに仕上げるのは無理。
そんな時は長い方を切ってたてよこの長さを揃えるしかないのです。(ストレス)
大量生産だとそういうハズレが出てしまうこともあるんでしょうね。

ですが抗菌おりがみでは今までそういうハズレに当たったことがない。
いつもほぼ正方形な断裁されているのです。
断裁を担当している方(右に写っているお兄さん)の腕がいいのでしょうね。



次におりがみの柄が均一にセットされるように並び順を整える
「丁合い」を行うための機械にセット。



そして「セットする枚数を数えて境目部分にふせんを貼る機械」にかけます。
お札を数えて結束する機械は見たことがありますが、こういうのもあるんですね。

枚数ごとに分けられたら、台紙を付けてビニール袋へ入れる封入作業。
ひとつひとつ手作業です。


そしてご注文いただいた皆様のところへ届けられるのです。


今回は印刷から封入までの工程を紹介させていただきましたが、
柄や表紙のデザイン、サイト掲載、SNS発信、ご注文いただいた方へのメール返信などなど
実際は他の工程もたくさんあります。



見学を終えて


商品として出来上がったものを見るだけでは想像がつかない細かい作業が色々ある
ということがよくわかりました。

印刷自体は一度にたくさんの量を一気にプリントすることができますが
その後の作業はけっこうアナログな作業が必要。
みなさまのところに届くまでに多くの人の労力と時間がかけられているものなのですね。

これを読んでくださったかたが今度から抗菌おりがみを使う時、
こんな工程があるんだなとチラッと思い出していただけたら嬉しいです。

■抗菌おりがみ の中で人気の柄は?

定番で人気があるのは「和模様セット」などの和柄や「木目調セット」など。
カミキィ監修シリーズでは「水彩調セット」の人気が高いそうです。


■抗菌おりがみは実店舗で販売しないの?

現在はコスト面の都合で通販メイン(コウワオンラインストアまたはアマゾン)ですが、
大阪のABCクラフトさんでは一部の商品を扱っているそうです。

ちなみに直営サイトのコウワオンラインストアではカミキィ監修シリーズに限り
アマゾンよりも少しお安く提供していただいています。
ぜひ会員登録してご利用ください!



おまけエピソード

恒和プロダクトさんの会社がある東大阪は
2022年度後期のNHK朝ドラ「舞いあがれ」の主人公が住んでいる街として注目のところ。
私も東大阪を訪問することが決まった後で今度の朝ドラの舞台が「ものづくりのまち東大阪」ということを知りました。
実際恒和プロダクトさんの周りにもネジ工場などの町工場をあちらこちらで見かけましたよ。

東大阪市とのコラボで恒和プロダクトさんが制作した抗菌おりがみを使った紙ひこうきもありました。



今度は関西で皆さんにお会いできるおりがみワークショップのようなイベントがあればいいな、
と妄想しながら札幌に帰ってきました。

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