カミキィ通信2023年12月

すっかり冬の札幌からこんにちは。
折り紙作家カミキィです。

先日までスニーカーでしたが雪が降ったので仕方なく冬のブーツを出しました。
ブーツはおしゃれのためはなくて防寒用具だと思っている女子力の低い私です。


さて、今回のカミキィ通信は

・12月おすすめの折り紙作品 
・雑誌掲載
・カミキィトラベル 
・おりがみタイル  
・今年最大の失敗  

という内容でお届けします。


12 月のおすすめ折り紙作品

クリスマス作品、今年は新作の動画はお休みなので既存作品でお楽しみください。

アドベントカレンダー、今からでもぜひ。

12月をイメージして赤でまとめてみました。
このセーターを着たワンピースちゃんは今年のスケジュールノートの表紙に貼っていました。
赤を毎日目にするものに取り入れると気分を上げてくれるかなと思って。

雪だるまは「2段かぼちゃ」とおなじ作り方です。

ポインセチアは書籍『カミキィの季節のおりがみ』に掲載しています


辰年関連の作品はたくさん動画化しました。
イヤーオブザドラゴン!辰年を景気よく迎えるためにぜひ作ってみてください。


サブモチーフなので再生回数は少ないですが、実はメインのたつよりも「うずまき雲」がお気に入りです。
飾りのアクセントになるのでぜひ取り入れてみてください。

雑誌掲載

年末は折り紙をしたくなる時期なのでしょうか、2誌からカミキィ作品掲載のご依頼をいただきました。

ひとつ目は「毎日が発見」というシニア向けの定期購読雑誌です。
(一部の書店には扱いがあるようですが通販がメイン)

2023年12月号に掲載していただきました。

カミキィの初期作品で定番の「シンプルリース 」(8枚組)の作り方が紹介されています。
土台のリースは折り紙で手作り、飾る小物は百均グッズを利用して、という提案。
小物まで作るのは時間もかかりますし大変ですから市販の飾りを利用するのもいいですね。
ワークショップなどでも使えそうなアイデアです。


ふたつ目は
まだ発売されていないので詳細は伏せますが、お正月に使える作品を4点掲載していただきました。
発売されたらインスタのストーリーやTwitterでお知らせしますね。



その他、カワイ音楽教室で年に4回発行している機関紙「音のゆうびん」には毎回数作品の折り図を掲載させてもらっています。
たまに読者アンケートを見せていただくのですが、折り紙ページを楽しみにしているとの声が多く、やる気につながっています。
ピアノを習っているお子さんは指先を使うことや楽譜を読むことに慣れているので折り紙も得意そうなイメージがありますが、相関関係があるのかな?


カミキィトラベル

本『カミキィの贈り物おりがみ』にカミキィ人形の作り方を掲載したのを機に始めた企画、カミキィトラベル。
作ったカミキィ人形をお出かけ先(お家でも)で写した画像をSNSに#カミキィトラベルを付けて投稿してね、というもの。
いつも北国の隅っこでせこせこと折り紙を折っているカミキィが、日本中、世界中へドーンと飛び出して旅をしているような気分になれるのです。

ただ、折り紙を手に持って背景と一緒に撮るのがちょっと難しい。
折り紙にピントを合わせると背景がボケ、背景をメインにすると手前の折り紙がボケてしまう。

そもそもお出かけの時にカミキィ人形を忘れてしまうことが多くて、私自身もあまりカミキィトラベル画像を撮らなくなっていました。


そんな中、フォロワーさんが#カミキィトラベルでこんな投稿をしてくださいました。


え、巨大カミキィ?
と一瞬錯覚してしまいますが、これはキリヌキ画像を合成したもの。

これならカミキィ人形を持ち歩かなくてもいいし、人目も気にしなくていいし、色んなシチュエーションで画像が撮影できていいですね!

iPhoneだと画像タップで簡単にキリヌキができます。
ぜひ皆さんもこの方式で#カミキィトラベルしてみてください。
カミキィアイコンでなくてもワンピースちゃんなどお気に入りのカミキィ作品でもいいですよ。

この#カミキィトラベルのアイデア、実はあみぐるみの「おたま」という本を元にしています。

(画像はAmazonより)
2001年初版でAmazonでは中古本しかないようです。
かぎ針と毛糸で手軽に作れるカラフルなおたまじゃくしのあみぐるみ「おたま」の作り方と、
いろんな場所やシチュエーションで撮影されたおたま画像が掲載されているなんともゆるくて和む本なのです。

この中におたまファンの方が各地で撮影したおたま画像が載っていました。
読者参加型で楽しい企画だなと心に残っていて、#カミキィトラベル として真似させてもらったというわけです。

今は推しぬい(推しのキャラやアイドルを模したぬいぐるみ)を携帯してお出かけ先で撮影する「ぬい撮り」が一部で熱いようですが、おたまのこの企画が先駆けだったのではないでしょうか。
 
そういえばおたまは今どうしているのかとググってみたところ、
なんと今もイベントなどに出店されているようです。

干しおたま、かわいい!

おりがみタイル

最近「おりがみタイル」(と勝手に命名)を作るのにハマっています。
画像の右のような感じで、座布団折りをベースにパーツを組み合わせていろんな模様を作ります。
画像のは適当な試作なので、色合わせを工夫したり複数を繋げたりするともっと見栄えしそうです。
作り出すと楽しくてどんどんバリエーションが広がり、既に30種類くらいできました。

アイデアの元となったのは「和製マジョリカタイル」。
ネットで見かけて、その色合いやデザインの可愛さに一目惚れしてしまいました。

かつて日本で生産されていたという和製マジョリカタイル。
イギリスのタイルデザインをそのまま模したものから始まり、やがて花鳥風月のような日本風デザインや輸出のため中華風のデザインのものも生産されるようになったそうです。

1920年代には日本の統治下にあった台湾に輸出されており、建物の外壁や内装、家具などの装飾に用いられていたそうです。
なぜか日本ではあまり建物に取り入れられなかったようですが、台湾の建物には絶妙にマッチしています。
西洋と東洋の文化が混じり合ったものには独特の魅力があって惹かれます。

左の本
台湾 和製マジョリカタイルの記憶(Amazonリンク)
は様々なタイルのパターンやタイルが使われていた建物の画像が多く参考になります。

台湾の嘉義市にあるという和製マジョリカタイルの博物館や
愛知県常滑市のINAXライブミュージアム内にある世界のタイル博物館にも行ってみたい。
メキシコのタイルもおおらかな絵柄が可愛いし、となんだかタイルブームです。




フレーベルに学ぶ模様折り紙(Amazonリンク)
模様作りを楽しむおりがみといえばこの本。
おりがみタイルもこの本で紹介されているアレンジのひとつになるのかもしれませんが
パーツを工夫したりモチーフをのり付けしたりして独自のものが作れないかあれこれ試作しています。

今年最大の失敗


デザインフェスタ(大人の文化祭のようなアートイベント)に落選しました。

と思っていたのですが

正確には

申し込みされていなかった

という。


昨日(12月1日)、当落のツイートを見ながら私のところにいつメールが届くかドキドキして過ごしていたのですが、
そもそも申し込みが完了していなかったことに気付いて呆然。

作品構成やブースデザイン、借りる什器などを細密に考え、サイトやYouTubeなどで情報収集して出展する気満々、5月にビッグサイトに行ってブース設営しているイメージが鮮明に見えている状態だったので、肩透かしというか大ちょんぼというかまあ私のミスなんですけどね。

しょぼーんでしたがひと晩寝たら自分のアホさに笑えてきたので気を取り直して次の機会を狙うことにします。

ちなみにデザフェスは展示や認知拡大が目的で、通りすがりのお客さんに足を止めて見てもらえるのか、おりがみ作品にどういう反応があるのかを試してみたかったという感じです。
人とモノと熱気に溢れた空間なので刺激になりますし。



ちなみに5年前も落選してました。

これが今年最大の失敗であることを祈ります。


では年末もカミキィ作品をどうぞよろしくお願いします。

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