こんにちは。
おりがみ作家カミキィです。
今回はフォロワーさんからいただく質問の中からよく聞かれることについてご回答したいと思います。
これはとっさに答えられなくて返答に困る質問なのです。
自分が折り紙を折る場面をあれこれ思い浮かべると「毎日〇時間折ってます！」とは言えなくて。
質問した方は、例えばスポーツ選手のように「一日何時間くらいトレーニングしてますか？」というような感覚で質問しているのかもしれません。
折り紙の場合、スポーツのようにある程度決まった練習メニューがあってそれをこなす、またそういった日々の練習を怠ると筋力が落ちたりパフォーマンスに影響するというようなものではないので、私の場合「毎日一定の時間は折り紙を折っている」わけではないのです。
例えば「千羽鶴のために１日８時間鶴を折った」みたいに「一定の時間折る作業だけを続ける」ような場面ってあまりないんですよ。
リースを作るのに２、３時間かかることもありますが、それは折るのに時間がかかるというよりモチーフ決めや色選びや配置決めを何パターンも試してみるのに悩むからということが多いです。
私が折り紙を折る場面は大体こんな感じです。
・新たな作品を考案する時に折る
すぐに試作ができることもあればあれこれ何枚も折ってみても納得のいくものができないことも。
・SNS投稿の画像など撮影用に折る
折ることよりも作品と色の選定、配置を決めるのに時間がかかります。
作って見て色や大きさのバランスに納得がいかず作り直すことも多いです。
・作り方動画を撮る前に折り手順を確認するために折る
折りやすい手順を探るため、手順を覚えるため。
また声を出して解説しながらリハーサルとしても折ります。
・折り図を描く時に折り手順を確認するために折る
作図しながら、また出来上がった折り図をチェックする際にも折ります。
本を作るときは原稿チェックのために掲載作品をひと通り折ります。
「折る」以外にも折り紙に関わる作業はたくさんあります。
SNS発信のために画像を撮影する、画像に文字を入れるなど投稿用に整える、投稿の文章を考える、動画を撮影編集する、コメント返信、折り図の作図、取引先とメールのやりとり、打ち合わせなど細かな事務作業も多いです。
折り紙作品をみなさんに届けるための工程においては折る以外の作業が実はかなり多いのです。
なので折り紙に関わる作業には毎日かなりの時間を費やしていますが、
純粋に折っている時間だけを計るのはちょっと難しいのです。
「１日何時間折っているか？」と聞かれても返答に詰まってしまう、
自分が１日どのくらい「折っている」のかわからないのは「折る以外の作業が多いから」でした。
折る以外の作業を担ってくれるアシスタントがいるといいんですけどね。
こちらは作業邪魔係&メンタルマネージャーの文鳥さん。
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