折り図に慣れよう

こんにちは。
おりがみ作家カミキィです。

今回は折り図の見方についてコツなどをご紹介します。

おりがみ動画VS折り図

折り紙を折るとき、動画と折り図、どちらが作りやすいか

という話題になると
「折り図が苦手なんです!断然動画がわかりやすい!」
という方が一定数いらっしゃいます。

確かに折り方動画は動きを真似して折ればいいのでわかりやすいですが、
一概にどちらの方がいいというわけではなくそれぞれいいところがあると思います。
例を挙げてみましょう。

◆動画のいいところ
・次の工程への動きがわかる


◆折り図のいいところ
・自分のペースで進められる
(動画のように一時停止、早送りや早戻しをしなくていい)
・わからないところだけさっと確認できる
・(本の場合)電力がいらない

(本の場合)目に優しい


折り図にもいいところがたくさんあるんですよ。

図を見て考えながら折ることで認知機能向上も期待できる?!脳トレ効果も期待できるかもしれません。

お子さんの場合は図を読みとる力を付けることで情報処理能力の向上にも役立つでしょう。

本屋さん、図書館には折り紙の本がたくさんありますので

折り図は苦手だからと本や折り図を敬遠しているのはもったいないと思うのです。

そこで今回は折り図に苦手意識があるという方に向けて「折り図を見ながら作れるようになる」ためのヒントをご紹介します。

折り図記号に慣れよう


まず、それぞれの折り図記号がどんな動きを表しているかがわからないと図の通りに折ることができません。

本の最初に線や記号の説明欄があると思いますので、最初に確認しておきましょう。

とはいえ最初に見ただけでは覚えられないと思いますので、図を見ながらわからない記号ができてきたら説明欄のページを見直すようにしてみましょう。

記号は統一された規格があるわけではなく、作者や図によって異なります。




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この等間隔の点線は多くの図では「谷折り」を表します。


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横棒と点が交互に連なった線は多くの場合「山折り」を表します。

ですが、たまにこれが逆になっている図もあるので注意が必要です。


また「折り目を付ける(折って、戻す)」を表す矢印も一つではありません。




たくさんの記号があるかもしれませんが、主要なものは谷折りと山折りです.






谷折り:手前に折ってへこむ線

山折り:向こう側(裏)へ折って出っ張る線


まずはこれを覚えましょう




次の図を見る

図は次の図にするための記号や説明が書かれていますので、わからなくなったら次の図を見て、その図のようにするためにはどこをどう動かせば良いのか考えたりあれこれ折ってみたりするといいでしょう。

そのほか、カミキィが図を見て折る時に気をつけていることは

矢印の始点と終点はどこかに注目する
例えばかどとかど、などどことどこを合わせればいいのか、どの部分をどこへ動かせばいいのか図をよく見る。

図の点線と同じ線が付くように折ってみる

◆説明文をよく読む

説明文に書いていることを見逃している場合も考えられます。
しかし「つまんで引き出す」など説明を読んでもそれがどういう動きを表すのかがわからないこともあるかもしれません。
そういう時は前述したように次の図(場合によってはその先の図も)を見てあれこれ動かしてみます。


意外と見過ごしてしまうのが「裏返す」記号。

裏返さずにそのまま折っていると「図と同じにならない!」となってしまいます。(私も何度かありますよ)

簡単なものから始めて数をこなす


工程数の少ない簡単なものから挑戦して徐々に工程数の多い、ちょっと複雑なものに挑戦するといいかと思います。

折り図で10工程くらいのものは簡単レベル、20を超えると細かい部分も出てきてちょっと難しくなるかもしれません。

また、折り図、動画問わずいろんな作品を作った経験があると「これは以前に作ったあの部分と似た構造だ」と折り図を見て動きの想像がつくかもしれません。


立体にする工程の多いものは図だけだと難しい場合もあるのですが、カミキィ本程度の初級者向けレベルでしたらこれらのことに気をつけるとスムーズに折れるようになるのではないかと思います。

折り図を見て完成できると、攻略した!という達成感が大きい。
ぜひ動画とはちがう折り図を見ながら折る楽しさも感じていただけたら嬉しいです。

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